スレート屋根の構造や種類を解説!メンテナンス時期や方法まで | 【横浜・鎌倉エリア】優良な屋根外壁塗装業者の選び方
外壁塗装
スレート屋根の構造や種類を解説!メンテナンス時期や方法まで
公開:2023.10.27 更新:2025.03.05
スレート屋根とは?構造や種類について解説
スレート屋根は一般住宅や工場等の屋根材として広く使用されています。
目次
スレート屋根の構造
スレート屋根は5㎜程の薄い板状の屋根材です。
セメントを主成分としているため装膜保護が必要ですが、デザイン性と耐久性に優れているため人気の屋根材です。
一般的なスレート屋根の幅は約90cm、厚みは約5mmで、重さは約3.4kgです。
釘を使って1枚あたり4ヵ所で固定し、新しいスレート屋根を張っていきます。こうして釘で固定しておくことで、地震等の自然災害で剥がれたとしても下地が劣化して露出することがないため、雨漏りが起こりにくいとされています。
構造自体は他の屋根材と変わりませんが、桟木が必要なくルーフィングと呼ばれる防水シート上に直接加工できるのが違いです。
スレート屋根は合板とルーフィングが重要で、ルーフィングが1枚剥がれた位であれば心配ありませんが、放置せずに早めの対処をおすすめします。
スレート屋根の種類
スレート屋根には2つの種類があります。
天然スレート屋根
天然の粘板岩を薄い板状に加工した屋根素材です。ドイツ等のヨーロッパの古い家に使用されていて、自然の風合いと重質感があり高級素材として知られています。
費用が高いため日本ではあまり普及されていませんが、東京駅の屋根材として知られています。
化粧スレート屋根
セメントに繊維状の素材を加えて薄い板状に加工したもので、品質が安定していて価格も抑えられるため、一般的に使用されている素材です。
化粧スレートには2つの種類があります。
・石綿(アスベスト)スレート
セメントに石綿を混ぜた石綿(アスベスト)スレートは、以前は広く用いられてきた屋根材です。しかし健康被害が報告されるようになり、平成18年以降は製造・使用が全面的に不可になりました。
・ノンアスベストスレート
現在主流になっているのがノンアスベストスレートで、デザイン・カラー共に豊富で耐久性があるため、人気の屋根材です。
スレート屋根のメリット・デメリット
スレート屋根材を使用する場合に知っておきたいメリットとデメリットを紹介します。
スレート屋根のメリット
スレート屋根のメリットは大きく分けると3つです。
価格が安い
スレート屋根を施工する際に必要な部材がほとんどないため、他の屋根工事に比べると価格を抑えられます。
またカラーバリエーションが豊富で和風洋風どちらの家にも相性がよく、安価でスタイリッシュに仕上がるのが魅力です。
軽量で耐久性に優れている
5mm程度の薄さに、非常に軽量で、重さは1㎡あたり21kgなので、建物に負担をかけずに済むため、建物の耐震性も強化されます。
施工しやすい
現在多くの住宅で使用されているため施工できる屋根工事業者が多いので、施工しやすい点もメリットです。
スレート屋根のデメリット
スレート屋根のデメリットを3つ紹介します。
メンテナンスが必要
スレート屋根自体に防水性がないため、製造時に防水塗装が施されますが、しかし、年月と共に防水塗装は劣化していくため剥がれてしまいます。
そのため、定期的に防水塗装をする等のメンテナンスが必要です。
ひび割れる場合がある
剥がれた状態で長期間放置しているとひび割れが生じます。
特にスレートが深い切り込みタイプ等の凝ったデザインはひび割れしやすいため注意しましょう。
雨漏りしやすい
スレート屋根は塗装の剥がれからひび割れが生じ、そこから雨水が内部に侵入して雨漏りしやすいのがデメリットです。
ストレート屋根の耐用年数
スレート屋根の一般的な耐用年数は、適切なメンテナンスを行った場合、約30年から40年程度とされています。
ただし、この年数は環境条件や使用状況によって大きく変動する可能性があります。定期的なメンテナンスを怠ると、耐用年数は大幅に短くなり、20年程度で劣化が進む場合もあります。特に、日本の気候条件下では、紫外線や雨、雪などの影響を受けやすいため、注意が必要です。
耐用年数を最大限に延ばすためには、5〜7年ごとの定期点検と、10年程度での塗装メンテナンスが推奨されます。また、損傷箇所の早期発見と修理も重要です。適切なケアを行うことで、スレート屋根の寿命を延ばし、長期的にはコスト削減にもつながります。
スレート屋根のメンテナンスの時期
スレート屋根の長寿命化と性能維持には、適切なタイミングでのメンテナンスが不可欠です。屋根の状態を定期的に確認し、必要に応じて適切な処置を行うことで、大きな修繕を防ぎ、コストの削減にもつながります。ここでは、スレート屋根のメンテナンスが必要となる主な時期について説明します。
- 塗装が劣化している場合
- 棟のメンテナンスの時期
塗装が劣化している場合
スレート屋根の塗装劣化は、屋根全体の耐久性に大きく影響します。一般的に、塗装のメンテナンスは5〜7年ごとに行うことが推奨されています。塗装の劣化は、色あせやチョーキング(粉状の白い物質が表面に現れる現象)として現れることが多いです。
また、コケや藻の発生も塗装劣化の兆候です。これらは単に見た目の問題だけでなく、屋根材の劣化を加速させる要因となります。特に日当たりの悪い北面や樹木の近くでは、コケの発生が早い傾向があるため、注意が必要です。
塗装の劣化が進むと、屋根材自体の劣化や雨漏りのリスクが高まります。そのため、少しでも劣化の兆候が見られたら、専門家に相談し、適切な塗装メンテナンスを行うことが重要です。早めの対応が、屋根の寿命を延ばし、大規模な修繕を防ぐ鍵となります。
棟のメンテナンスの時期
屋根の最も高い部分である棟(むね)は、雨風にさらされやすく、劣化が早い部分です。一般的に、棟のメンテナンスは10〜15年程度で必要になります。主な劣化の兆候としては、棟板金の錆びや、固定釘の浮き上がりなどが挙げられます。
棟の劣化は、見た目の悪化だけでなく、雨漏りの原因にもなります。特に、棟と屋根材の接合部分に隙間ができると、そこから雨水が侵入し、家屋に深刻なダメージを与える可能性があります。
また、地震や強風の際に棟が脱落するリスクも考慮する必要があります。棟の状態を定期的に確認し、必要に応じて補修や交換を行うことで、屋根全体の耐久性を維持し、安全性を確保することができます。専門家による点検を定期的に行い、早めの対応を心がけることが大切です。
スレート屋根のメンテナンス方法
スレート屋根の長寿命化と性能維持には、適切なメンテナンスが不可欠です。
屋根の状態や劣化の程度に応じて、異なる方法が選択されます。ここからは、主な3つのメンテナンス方法を紹介します。
- 塗装工事
- カバー工法
- 葺き替え工事
それぞれの特徴を理解し、屋根の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
塗装工事
スレート屋根の塗装工事の時期は約10年です。適切なタイミングで塗装工事をしないと、劣化が進むため修理費用が高額になります。
屋根塗装工事はスレート屋根のメンテナンス方法の中で、最もコストがかからず、施工期間も季節にもよりますが10~14日間で施工可能です。
カバー工法
既存の屋根の上に、新しい屋根材を重ねる工法です。屋根材の劣化が進み、塗装をしても意味がなくなった場合に行われます。
撤去費用が必要ないため、葺き替え工事に比べるとコストがかからず施工可能で、特にアスベストスレート屋根を使用している屋根工事におすすめです。
葺き替え工事
屋根全体の素材を交換するため大掛かりな工事になります。古くなった屋根材を完全撤去して、下地を補強して新しい防水シートと屋根材を張り替えます。
施工費にプラス古い屋根材の撤去・処分費用が必要なので、その分工事費が高くなります。
アスベスト入りのストレート屋根には要注意
アスベストを含むスレート屋根は、かつて広く使用されていましたが、現在では健康被害の観点から使用が禁止されています。特に1995年以前に建てられた住宅では、アスベスト含有の可能性が高いため、注意が必要です。
アスベストは、劣化や破損により空気中に飛散すると、肺がんや中皮腫などの深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。そのため、アスベスト含有が疑われる屋根の取り扱いには、専門的な知識と適切な対策が不可欠です。
メンテナンスや改修を行う際は、まず専門家による調査を依頼し、アスベストの有無を確認することが重要です。含有が確認された場合、特殊な除去作業や適切な処分が必要となりますので、必ず専門業者に依頼し、安全な方法で行いましょう。
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引用元:ホームライフHP
会社名 | ホームライフ株式会社 |
所在地 | 神奈川県横浜市戸塚区矢部町1-31 矢部町桐屋ビル1階 |
電話番号 | 0120-98-5586 |
公式サイト | https://home-life.co/ |
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まとめ
スレート屋根は耐久性とデザイン性に優れた人気の屋根材ですが、適切なメンテナンスが不可欠です。定期的な点検と塗装、必要に応じたカバー工法や葺き替えにより、長寿命化が図れます。特にアスベスト含有の可能性がある古い屋根には注意が必要です。
神奈川県でスレート屋根の修理や塗装を検討する場合、ホームライフのような実績と技術力を持つ業者を選ぶことで、安心して工事を依頼できるでしょう。適切なメンテナンスと信頼できる業者選びが、快適な住環境維持の鍵となります。
