外壁のペンキ塗りの時期はいつ?判断の目安や外壁塗装の効果を解説 | 【横浜・鎌倉エリア】優良な屋根外壁塗装業者の選び方
外壁塗装
外壁のペンキ塗りの時期はいつ?判断の目安や外壁塗装の効果を解説
公開:2024.03.28 更新:2024.03.29外壁塗装は住宅やビルのメンテナンスで重要な役割を果たし、美観と耐久性の向上に貢献しますが、高額な費用と適切な実施時期の判断が課題です。一般的には約10年ごとが塗り替えの目安とされていますが、塗料や建材の耐用年数を総合的に考慮する必要があります。
塗装を怠ると外観が損なわれるだけでなく、外壁の防水性の低下や内部構造の腐食につながり、結果的に住居の寿命を縮める可能性があります。また、定期的な塗装は外壁の経年劣化を遅らせ、耐久性と防水性、さらに断熱効果を向上させるため、住宅の資産価値を維持する上で重要です。
目次
外壁塗装の時期に悩む方は多い
外壁塗装は、住宅やビルなどで定期的に行われるメンテナンスのひとつです。神奈川県の夏は高温かつ湿潤なため、外壁の劣化を促進する場合があります。しかし、外壁塗装の実施タイミングに悩む人も少なくありません。
◇外壁塗装実施には高額の費用がかかる
外壁塗装は、家の外観を美しく保ち、耐久性を向上させる重要なメンテナンス作業ですが、その費用は一般的に高額になる傾向があります。建物の大きさや状態、塗料の種類、作業内容などによって費用は異なりますが、一般的な目安は60~100万円です。数年ごととは言え、ある程度まとまった費用を要するため、費用面ですぐに実施できないケースも見られます。
◇築10年が目安だが判断が難しい
一般的に、外壁の塗り替えのタイミングは約10年ごとが目安とされています。これは、外壁用塗料の耐用年数が10年前後であることが多いからです。ただし、塗料の種類や業者の塗り方によって耐用年数は異なります。
さらに、塗料の耐用年数だけでなく、建築材や外壁材の耐用年数も考慮する必要があります。したがって、外壁塗装のタイミングを判断する際には、「塗料の耐用年数」「建築材の耐用年数」「外壁材の耐用年数」の3点を総合的に考慮することが重要です。
外壁塗装を実施しないとどうなる?
外壁塗装を長期間実施しないまま放置すると、住宅の美観を損なうだけでなく、住宅の劣化をさらに加速させる恐れがあります。
◇外観に問題が生じる
外壁塗装が劣化すると、外観の美しさが損なわれます。紫外線や雨風の影響を受ける外壁は、色褪せや塗装の剥がれが起こりやすくなるからです。劣化が進むと、外壁の色合いがくすんで見えたり、ツヤがなくなったりして、建物全体が古く見える印象を与えます。
特に、もともとツヤのない塗装をしている場合は、劣化が目立ちにくく気づきにくいため、定期的な確認が重要です。
◇住居の寿命が短くなる
外壁塗装を放置すると、外壁の防水性が低下し、ひび割れやすきま風の発生などの問題が生じます。これにより内部構造が腐食しやすくなり、家の寿命が短くなる可能性があります。
外壁塗装の劣化を放置することは、家の耐久性を低下させ、将来的には大きな損害を招く可能性があります。したがって、外壁塗装の劣化が見られたら早めに対処することが重要です。
◇補修費用が余計に必要になる
外壁塗装を怠ると、外壁自体を張り替えたり、家全体を建て替えたりする大規模な工事が必要になる場合があります。これには仮住まいの手配や建て替えに伴う諸費用も含まれ、結果的に外壁塗装の時期を逃すことで費用がかさんでしまう可能性があります。
外壁のペンキ塗りの適切なタイミングを選ぶには
外壁塗装が住宅の維持に重要であることは分かりましたが、最適なペンキ塗りの時期はどのように見極めれば良いのでしょうか。
◇外壁の色あせが見られる場合
外壁が色あせしている場合は、外壁塗膜の劣化が始まっている可能性があります。色あせの主な原因は紫外線によるダメージであるため、特に太陽光が当たりやすい部分で色あせが進む傾向です。ただし、前回の外壁塗装に不良があった場合も、通常より早期に色あせが生じる場合があります。
◇チョーキング現象・塗膜の膨れなど
外壁の塗装が劣化すると、チョーキング現象や塗膜の膨れや剥がれなどの問題が発生します。チョーキング現象は、直射日光、紫外線、風雨などの影響で外壁の表面が劣化し、白い粉が付着する現象です。また、塗膜が膨れたり剥がれたりすると、外壁内部に雨水が浸入し、ひび割れの原因となりかねません。
◇クラックの発生は早急な対応のサイン
外壁のひび割れ、通称「クラック」は、外壁の幅によってヘアクラック(0.3mm以下)と構造クラック(0.3mm以上)に分類されます。特に構造クラックが見られる場合は、外壁の損傷が進行している可能性が高く、早急なメンテナンスが必要です。
最適なペンキ塗りの時期を選ぶと家の価値が向上
◇耐久性を高めて資産価値を維持する
外壁塗装は、外壁の耐久性を向上させる重要な手段です。塗料の種類には、耐久性が異なるアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系があります。特に、耐久性に優れたフッ素系塗料は屋根材の塗装に適しています。なかでも近年注目されているのは、コストパフォーマンスに優れつつも耐久性が高いシリコン系塗料です。
外壁塗装で耐久性を高めると住宅を良好な状態で維持しやすくなり、住宅を売却する際に有利となる場合があります。
◇防水性と断熱効果を高める
外壁塗装は、建物を水や湿気から保護し、防水性を高めることで雨漏りなどのリスクを軽減します。また、外壁塗装によって透湿性も向上させ、結露を防ぎながら建物内部の調湿にも効果的です。
さらに、外壁塗装は断熱効果も持つため、冬は暖気が逃げるのを防ぎ、夏は熱気の侵入を抑制します。遮熱効果のある塗料を使用することで、断熱効果をより高められます。
◇定期的な塗装作業で外壁の経年劣化を遅らせる
外壁塗装は、建物の外壁を保護し、経年劣化を遅らせる重要な役割を果たします。外壁塗装によって外壁表面が保護されることで、紫外線や風雨、気候の変化から外壁を守り、劣化を防ぐ効果が高まるからです。定期的な外壁塗装によって、外壁の色褪せやひび割れ、塗膜の剥がれなどの問題を予防し、建物の外観と耐久性を長期間維持できます。
外壁塗装は、住宅や商業施設のメンテナンスにおいて極めて重要な役割を担います。しかし、外壁塗装を実施する際には、その高額な費用と、適切なタイミングの判断が大きな課題となります。通常、外壁塗装は約10年を目安に実施されることが推奨されていますが、この目安は塗料の種類や建物の使用状況、気候条件によって変わるため、一概には言えません。適切な時期を見極めないと、塗装の効果を最大限に得られず、かえって住宅の価値を下げてしまうこともあります。
また、外壁塗装を適切な時期に行わないことで、外壁の劣化が進み、美観が損なわれるだけでなく、防水性が低下し、内部構造への腐食が進行するリスクもあります。このような状態が続けば、最終的には住宅の寿命を短くしてしまうことにもつながります。劣化を放置した結果、本来ならば必要のなかった大規模な修繕や、最悪の場合、建て替えが必要になることも考えられ、これらの対応にはさらに大きな費用が発生します。
適切な外壁塗装を行うことで、住宅の耐久性と防水性を高め、断熱効果を向上できます。これにより、居住者の快適性が保たれるだけでなく、長期的に住宅の資産価値を維持し、場合によっては向上させることも可能になります。