サイディングの外壁塗装は本当に必要?メンテナンスは? | 【横浜・鎌倉エリア】優良な屋根外壁塗装業者の選び方
外壁塗装
サイディングの外壁塗装は本当に必要?メンテナンスは?
公開:2024.05.28 更新:2024.05.28サイディングは1964年から普及し始めた外壁用の板材で、現在は窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類があります。各種に特有の利点があり、窯業系が約8割のシェアを占めています。
サイディングは時間の経過と共に劣化し、外壁の変色やヒビ割れなどが生じ、美観を損なうため、定期的なメンテナンスが必要です。シーリング材の劣化にも注意が必要で、これが原因で雨漏りが発生することがあります。
さらに、劣化が進むと外壁の機能性も低下し、建物全体の保護能力が弱まります。これを防ぐためにも、外壁の点検と適切な修復が重要です。プロフェッショナルなメンテナンスによって、外壁の耐久性を向上させ、建物の資産価値を維持することが可能です。
目次
サイディングは外壁塗装の必要がない?
サイディングは外壁に使う板材で、複数の種類がありますが、最も使用されているのが窯業系サイディングです。こちらでは、神奈川県で外壁塗装をご検討中の方のために、サイディングの概要とそれぞれの特性をご紹介いたします。
◇サイディングの概要
サイディングは乾式工法で施工が簡単なため工期が短く、工事費用も抑えられるメリットがあります。
建物の外壁に使用する仕上げ用の板材を指し、1964年に窯業系サイディングの生産が始まってから普及しました。かつてはモルタル仕上げが採用されていましたが、1990年代以降はサイディングが主流です。
デザインが豊富で、品質が安定していることも特徴です。モルタルと比較すると非常に軽く、窯業系サイディングは約半分、金属系は約10分の1の重さで、建物への負荷を減らし耐震性を向上させる効果もあります。
◇窯業系サイディングは特に多く使用されている
サイディングは、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類に分類されます。なかでもよく使われるのが窯業系サイディングで、日本で使われているサイディングの約8割を占めます。それぞれの特徴は、次のとおりです。
・窯業系サイディング
セメントに繊維質を混ぜ、高温で焼成したものです。火や衝撃に強く、多様なデザインが可能で、初期費用が安価です。
・金属系サイディング
ガルバリウム鋼板などを使った金属製で、スタイリッシュな外観が特徴です。軽量で耐震性が高く、既存の外壁に重ね張りするカバー工法にも適しています。
・木質系サイディング
木材製のため高価ですが、木の温もりや経年変化を楽しめます。防火性能は低いものの、炭化層を持つ製品はメンテナンスが少なく済みます。
・樹脂系サイディング
塩化ビニル樹脂製で、水分を弾くため湿気や雨による劣化が少なく、色が剥がれにくいのが特徴です。凍害や塩害に強いため、寒冷地や海沿いの地域で人気があります。
窯業系サイディングが劣化するとさまざまな症状が発生
窯業系サイディングが劣化すると、変色したりヒビが割れたりして見た目が悪くなり、雨漏りが発生する可能性もあるため、定期的にメンテナンスが必要です。サイディングの状態がよくても、シーリングが劣化していたら、補修が必要です。
◇美観が損なわれる
サイディングは時間がたつと、外壁の変色、チョーキング現象、カビ・コケ・藻、ヒビ割れ、塗膜の剥がれ・膨れ、サイディングの反りなどが生じ、美観が損なわれます。サイディングは見た目をよくするだけでなく、建物を保護する役割もあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
また、窯業系サイディングは、耐火性に優れる一方で水には弱い性質があります。そのため、塗膜が劣化すると水が浸透しやすくなり、雨漏りやカビが生じやすくなって、建物の劣化を早める可能性があるため注意が必要です。
◇シーリングの劣化がみられる場合も
サイディングの外壁はボードをつなぎ合わせて作りますが、ボードのつなぎ目部分に充填するのがシーリング材です。サイディングの状態がよくても、シーリングが劣化している場合もあります。
シーリングは水の浸入を防いだり、地震などで建物が揺れた際に、外壁材の破損を防いだりする役割があるため、シーリングが劣化したら補修が必要です。
劣化による影響が出る前にできることは?
サイディングが劣化してしまったら、外壁塗装が必要になりますが、外壁塗装は高額で100万円以上かかることも少なくありません。定期的にプロに点検を依頼したり、機能性に優れた塗料を選んだりすれば、外壁を長持ちさせ劣化を防げます。
◇再塗装や調査はプロへ依頼
窯業系サイディングの耐久年数は7~8年ぐらいですが、状態が良好であれば無理に外壁塗装をする必要はありません。外壁塗装のタイミングは、サイディングの状態によって異なるため、ベストなタイミングを見極めるためにも、プロに調査や点検を依頼することをおすすめします。
◇塗料は必要な機能で選ぶ
外壁は住まいの顔ともいわれているため、外壁塗装では見た目を気にしがちです。しかし、塗料は住まいを保護する役割もあるため、機能性を重視して選ぶことが重要です。例えば、無機塗料やフッ素塗料は耐久性に優れているため、外壁塗装の間隔を長くできます。
ただし、機能性の高い塗料は価格が高いため、予算と機能性のバランスを考えて最適な塗料を選ぶことが大切です。
定期的なメンテナンスの実施でより長く住める家に
外壁は、厳しい環境条件にさらされているため、古くなると見た目が悪くなるだけなく、機能性も低下します。日常的なお手入れとプロの定期的なメンテナンスを実施することで、住まいの美観と性能を維持し、家族の健康も守れます。
◇美観や性能の維持
サイディングは、表面に耐候性のある塗装が施され、サイディング間には防水用のシーリング材が施工されていますが、サイディング表面の塗装や接合部のシーリング材は永久的なものではありません。
建物の外壁は、紫外線、風雨、雪、気温の変化など、厳しい環境条件にさらされているため、時間の経過と共に劣化が進み、問題が生じる可能性があります。住まいの外観と性能を維持するためには、定期的な点検やメンテナンスがとても重要です。
◇アレルギー発症のリスクを低減
外壁にカビが発生すると、深刻な健康被害を引き起こすリスクが高まります。カビの胞子は、夏型過敏性肺炎やアレルギー性鼻炎などのアレルギー反応を引き起こします。また、コケもカビと同様の健康被害を引き起こす可能性があります。
そのため、カビとコケの発生を抑制する塗料を選び、定期的にカビやコケを除去することで、アレルギー発症のリスクを低減することが可能です。
外壁に用いるサイディングは、施工が簡単で経済的な利点があります。現在、サイディングには窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類があり、それぞれ特性が異なります。
窯業系は約8割のシェアを占め、耐火性が高い一方で水に弱く、見た目の多様性と初期費用の低さが特徴です。金属系は軽量で耐震性が高く、木質系は自然の温もりを感じられるが高価で、樹脂系は湿気や雨に強く、塩害や凍害にも耐えられます。
しかし、サイディングも時間が経過すると劣化し、外壁の変色やヒビ割れ、チョーキングなどが生じるため、定期的なメンテナンスが必要です。特に、シーリングの劣化は見逃されがちですが、これが機能しなくなると雨漏りの原因となるため、定期的な点検と必要に応じた再塗装が推奨されます。