屋根塗装で火災保険が適用できるのはどんなとき? その方法は? | 【横浜・鎌倉エリア】優良な屋根外壁塗装業者の選び方
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屋根塗装で火災保険が適用できるのはどんなとき? その方法は?
公開:2023.12.27 更新:2023.12.28住宅を守るための大切な手段のひとつが、火災保険です。屋根塗装においても、火災保険が適用されるケースが存在し、その主な適用ケースは風災に関連しています。風災とは、台風や竜巻などの強風によって発生する被害を指します。風災の定義には、通常「最大瞬間風速が20m/秒以上」の強風が含まれ、雹災や雪災も風災として考えられることがあります。
目次
屋根塗装で火災保険が適用されるケース
神奈川県では、過去に「気象災害」や「地震・津波災害」、「火山災害」といったことが発生しており、そのような自然災害は予測や制御の範囲外で発生し、住宅に大きな被害をもたらすことがあります。
住宅を守るための大切な手段のひとつが、火災保険です。屋根塗装においても、火災保険が適用されるケースが存在し、その主な適用ケースは風災に関連しています。風災とは、台風や竜巻などの強風によって発生する被害を指します。
風災の定義には、通常「最大瞬間風速が20m/秒以上」の強風が含まれ、雹災や雪災も風災として考えられることがあります。火災保険が適用されるためには、以下の条件を満たす必要があります
保険適用の対象となる場合
・損害額が20万円以上の場合
・台風による強風や突風により、屋根材や外壁材が破損した場合
・竜巻や台風で飛来した物体が自宅にぶつかり、壁に穴が開いた場合
・雹が屋根材に当たり、破損した場合
・大雪によって屋根材が破損した場合
逆に、火災保険の適用外となる場合には以下が該当します
保険適用外となる場合
・損害額が20万円以下の場合
・新築後10年以上が経過し、経年劣化による色あせが原因である場合
・最大瞬間風速が20m/秒以下の風による被害の場合
ただし、火災保険は風災だけでなく、水害に対しても適用されることがあります。水害は洪水、高潮、土砂崩れなどを指し、例えば台風や大雨による洪水や床下浸水が保険の適用対象になることがあります。
しかし、住宅火災保険には最低限の保証しか含まれておらず、水害についても保険条件が異なることがあるため、詳細な契約内容を確認し、適切な保護を確保することが必要です。
火災保険を利用する前に確認すること
画像出典:フォトAC
屋根塗装において、火災保険の活用はコスト削減の鍵となり得ますが、火災保険は慎重に利用すべきです。屋根塗装に取り組む前に、火災保険を利用する際に確認すべき重要な事項を詳しく説明します。
適用される保険に加入しているか
災害による住宅の屋根や外壁の塗装を、火災保険の保険金を使って行う場合、最初に確認すべきは、加入している火災保険が、希望する災害に対して補償するものであるかどうかです。
特定の災害に対する保障がない場合、保険金を受け取ることは難しいでしょう。一般的に、多くの火災保険契約では、標準プランに水災などが含まれていないことが多いため、特定の災害に対する保険が必要かどうかを確認することが必要です。
免責金額が工事費用を下回っていないか
免責金額は、契約者が自己負担しなければならない金額のことです。災害により損傷した箇所の修理費用が、この免責金額を下回る場合、火災保険の保険金は支払われません。
例えば、損傷した外壁の修理費用が18万円で、加入している火災保険の免責金額が20万円の場合、修理費用は火災保険の免責金額未満であるため、自己負担が必要となります。火災保険の契約時には、免責金額を1万円、3万円、5万円、10万円などの段階で設定することができ、免責金額を低く設定すれば保険料が高くなるため、検討が必要です。
手数料やキャンセル費用
通常、火災保険を適用する際には手数料はかかりません。しかし、悪徳な業者からは手数料やキャンセル料の請求がある場合もあります。こうした業者に注意が必要で、不正な金額が請求されていないかを確認し、必要ならばその請求に対して拒否することが重要です。正当な契約を行うために、契約条件や支払いについて明確な説明を求めることも重要です。
火災保険を利用して屋根塗装をする方法
火災保険を活用して屋根塗装を実施する際の手続きと必要な書類について詳しく説明します。
火災保険の申請手順
実際に火災保険を利用して屋根塗装を行う場合の一般的な手順は以下のとおりです。
外壁塗装業者に連絡・調査依頼
まず、外壁塗装業者に連絡し、調査を依頼します。信頼性の高い業者を選ぶために、インターネットなどで評判を調べるのがよいでしょう。悪徳業者に注意が必要です。
外壁塗装業者による損傷個所の調査
外壁塗装業者が派遣され、屋根や外壁の損傷箇所を調査します。視覚的に分かる損傷だけでなく、専門的な検査も行われることがあります。
調査報告書と見積書の作成・送付
業者が調査した結果を基に、調査報告書と見積書を作成し、必要書類を合わせて損害保険会社に提出します。保険適用の確認が行われます。
保険会社へ事故報告の連絡(業者またはご自身)
損害保険の適用を希望する場合、外壁塗装業者または自身で損害保険会社へ事故報告を行います。詳細な事故状況を説明し、必要な情報を提供します。
保険請求書を保険会社に提出(業者またはご自身)
事故状況が説明された後、保険請求書を外壁塗装業者または自身で提出します。保険金の請求手続きを開始します。
鑑定人による調査
鑑定人が事故の真相を調査し、事故が故意に引き起こされたものでないことを確認します。保険金の支払いに影響する重要なステップです。
被災額の確定後、保険金額の決定
鑑定人による調査を経て、被災額が確定され、保険金額が決定されます。その後、支払い手続きが行われ、外壁塗装業者が実際の工事に取り掛かります。
必要書類の一例
損害保険会社に提出が必要となる、主な書類は以下のとおりです。
・ 保険金の請求書
・ 事故の報告書
・ 修理した箇所の工事見積書
事故の報告書については、以下の内容を含めるとよいでしょう:
1. 契約者の名前と保険証書番号
2. 損害が発生した日時
3. 損害発生の状況と事故の原因
4. 損害箇所を示す家の住所
5. 損害箇所の詳細な図面または見取り図
これらのステップと書類を確実に準備し、火災保険を活用して屋根塗装を行うプロセスをスムーズに進めることが大切です。
屋根塗装においても、火災保険が風災に関連して適用されます。風災は強風による被害で、最大瞬間風速が20m/秒以上の強風や雹災、雪災が含まれます。火災保険が適用されるためには損害額が20万円以上である必要があり、強風による屋根や外壁の破損、物体のぶつかりによる穴開き、雹による破損、大雪による破損が対象です。
一方、損害額が20万円以下、経年劣化による色あせ、強風が20m/秒以下の場合は適用外です。火災保険は水害にも適用され、台風や大雨による洪水や床下浸水が対象です。ただし、保険条件は異なるため、契約内容を詳細に確認する必要があります。
火災保険を利用する際には、保険適用対象を確認し、免責金額を注意深く設定し、不正な手数料やキャンセル費用に注意する必要があります。火災保険を利用して屋根塗装を行う手順には、外壁塗装業者の連絡と調査依頼、損傷箇所の調査、報告書と見積書の提出、保険会社への事故報告、保険請求書の提出、鑑定人による調査、保険金額の確定が含まれます。 火災保険を利用する際にこれらのステップと書類を確実に準備し、屋根塗装をスムーズに進めることが重要です。