スレート屋根の構造や種類を解説!屋根塗装でメンテナンス | 【横浜・鎌倉エリア】優良な屋根外壁塗装業者の選び方
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スレート屋根の構造や種類を解説!屋根塗装でメンテナンス
公開:2023.10.27 更新:2023.10.27スレート屋根とは、セメントを主成分としている屋根材の一種で、デザイン性と耐久性に優れている野が特徴です。価格が安く、耐久性が高い屋根材ですが、定期的なメンテナンスが必要となります。メンテナンスは定期的に行うことで、結果的にコストを抑えることができます。
目次
スレート屋根とは?構造や種類について解説
スレート屋根は一般住宅や工場等の屋根材として広く使用されています。
スレート屋根の構造
スレート屋根は5㎜程の薄い板状の屋根材です。
セメントを主成分としているため装膜保護が必要ですが、デザイン性と耐久性に優れているため人気の屋根材です。
一般的なスレート屋根の幅は約90cm、厚みは約5mmで、重さは約3.4kgです。
釘を使って1枚あたり4ヵ所で固定し、新しいスレート屋根を張っていきます。こうして釘で固定しておくことで、地震等の自然災害で剥がれたとしても下地が劣化して露出することがないため、雨漏りが起こりにくいとされています。
構造自体は他の屋根材と変わりませんが、桟木が必要なくルーフィングと呼ばれる防水シート上に直接加工できるのが違いです。
スレート屋根は合板とルーフィングが重要で、ルーフィングが1枚剥がれた位であれば心配ありませんが、放置せずに早めの対処をおすすめします。
スレート屋根の種類
スレート屋根には2つの種類があります。
天然スレート屋根
天然の粘板岩を薄い板状に加工した屋根素材です。ドイツ等のヨーロッパの古い家に使用されていて、自然の風合いと重質感があり高級素材として知られています。
費用が高いため日本ではあまり普及されていませんが、東京駅の屋根材として知られています。
化粧スレート屋根
セメントに繊維状の素材を加えて薄い板状に加工したもので、品質が安定していて価格も抑えられるため、一般的に使用されている素材です。
化粧スレートには2つの種類があります。
・石綿(アスベスト)スレート
セメントに石綿を混ぜた石綿(アスベスト)スレートは、以前は広く用いられてきた屋根材です。しかし健康被害が報告されるようになり、平成18年以降は製造・使用が全面的に不可になりました。
・ノンアスベストスレート
現在主流になっているのがノンアスベストスレートで、デザイン・カラー共に豊富で耐久性があるため、人気の屋根材です。
スレート屋根のメリット・デメリット
スレート屋根材を使用する場合に知っておきたいメリットとデメリットを紹介します。
スレート屋根のメリット
スレート屋根のメリットは大きく分けると3つです。
価格が安い
スレート屋根を施工する際に必要な部材がほとんどないため、他の屋根工事に比べると価格を抑えられます。
またカラーバリエーションが豊富で和風洋風どちらの家にも相性がよく、安価でスタイリッシュに仕上がるのが魅力です。
軽量で耐久性に優れている
5mm程度の薄さに、非常に軽量で、重さは1㎡あたり21kgなので、建物に負担をかけずに済むため、建物の耐震性も強化されます。
施工しやすい
現在多くの住宅で使用されているため施工できる屋根工事業者が多いので、施工しやすい点もメリットです。
スレート屋根のデメリット
スレート屋根のデメリットを3つ紹介します。
メンテナンスが必要
スレート屋根自体に防水性がないため、製造時に防水塗装が施されますが、しかし、年月と共に防水塗装は劣化していくため剥がれてしまいます。
そのため、定期的に防水塗装をする等のメンテナンスが必要です。
ひび割れる場合がある
剥がれた状態で長期間放置しているとひび割れが生じます。
特にスレートが深い切り込みタイプ等の凝ったデザインはひび割れしやすいため注意しましょう。
雨漏りしやすい
スレート屋根は塗装の剥がれからひび割れが生じ、そこから雨水が内部に侵入して雨漏りしやすいのがデメリットです。
スレート屋根にメンテナンスは必要?耐用年数は?
スレート屋根の耐用年数はメンテナンスしなかった場合は約20年程度です。
しかし、これは一般的な目安で、住宅の地域や気候等の様々な要素が加わるため、条件によっては、耐用年数より短いこともあります。少しでも寿命を伸ばすためにも、メンテナンスは必要です。
スレート屋根のメンテナンスの時期
症状ごとのメンテナンスの時期は異なります。
塗装が劣化している場合
塗装の劣化はコケの原因となり、防水効果が低下します。目安としては屋根が色あせてきたり、コケが発生したりするとメンテナンスが必要な兆候です。
できれば、5~7年ごとに屋根工事業者に依頼して点検をおこない、劣化した部分を早期発見して対処しましょう。
棟のメンテナンスの時期
屋根の一番上にある「棟(むね)」と言う板金部分が錆びたり、固定している釘が浮き上がったりします。棟は15年前後でリフォームしなければなりません。
また、屋根材のひび割れや欠けもメンテナンスする目安です。
スレート屋根のメンテナンス方法
3つのメンテナンス方法があります。
塗装工事
スレート屋根の塗装工事の時期は約10年です。適切なタイミングで塗装工事をしないと、劣化が進むため修理費用が高額になります。
屋根塗装工事はスレート屋根のメンテナンス方法の中で、最もコストがかからず、施工期間も季節にもよりますが10~14日間で施工可能です。
カバー工法
既存の屋根の上に、新しい屋根材を重ねる工法です。屋根材の劣化が進み、塗装をしても意味がなくなった場合に行われます。
撤去費用が必要ないため、葺き替え工事に比べるとコストがかからず施工可能で、特にアスベストスレート屋根を使用している屋根工事におすすめです。
葺き替え工事
屋根全体の素材を交換するため大掛かりな工事になります。古くなった屋根材を完全撤去して、下地を補強して新しい防水シートと屋根材を張り替えます。
施工費にプラス古い屋根材の撤去・処分費用が必要なので、その分工事日が高くなります。
スレート屋根は住宅や工場の屋根に使われる薄い板状の屋根材で、セメント主成分で耐久性とデザイン性が特徴です。構造は5mm厚の板を釘で固定し、防水シートの上に直接取り付けられます。
2つの主要な種類があり、天然スレートは高級で自然な風合いがあり、化粧スレートはセメントに繊維を加えて安価で安定した品質です。
メリットは価格が安く、軽量で耐久性があり、施工が容易な点です。デメリットは定期的なメンテナンスが必要で、雨漏りのリスクがあることです。耐用年数は20年程度で、塗装やカバー工法、葺き替え工法のメンテナンス方法があります。
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