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遮熱塗料とは?メリット・デメリットや遮熱塗料の効果が期待される条件を紹介 | 【横浜・鎌倉エリア】優良な屋根外壁塗装業者の選び方

外壁塗装

遮熱塗料とは?メリット・デメリットや遮熱塗料の効果が期待される条件を紹介

外壁塗装

公開:2023.08.08 更新:2023.08.23

最近の外壁や屋根用塗料には、様々な機能性が追加されたものが増えています。例えば、屋外の厳しい天候にさらされても変色や劣化が少ない耐候性塗料や、汚れが付きにくく、また落としやすい防汚性塗料など、多岐にわたる機能性塗料が開発されています。その中でも特に注目されているのが、遮熱塗料です。遮熱塗料とは、太陽の光や熱を効率よく反射・吸収し、屋根や外壁が受ける熱の影響を低減するための塗料です。

こちらの記事では、遮熱塗料の使用に際してのメリットとデメリット、そして遮熱塗料を最も効果的に活用する条件を紹介します。

遮熱塗料とは?太陽光を反射し室温の上昇を防ぐ

遮熱塗料は太陽光、特に近赤外線の部分を効果的に反射する特性を持つ塗料です。この反射効果により、建物が受ける太陽熱の大部分を跳ね返すことができるため、建物の内部温度の上昇を抑制します。このような特性を持つ理由で、遮熱塗料の正式名称は「高日射反射率塗料」と呼ばれています。この名称は、2011年に日本塗料工業協会により工業規格として「JIS K5675」に取り入れられました。

一方、断熱塗料という名前が似ている塗料も市場に存在しますが、その機能性は遮熱塗料とは異なります。遮熱塗料が太陽光の熱を反射するのに対し、断熱塗料は熱伝導を抑える性質を持っています。具体的には、遮熱塗料は外からの熱を反射することで室内の温度上昇を防ぎます。しかし、断熱塗料は室内と室外の熱の移動を抑制することで、夏は熱が室内に入るのを、冬は室内の熱が外に出るのを防ぐ効果があります。

このような性能の違いから、適用する場面や価格も変わってきます。断熱塗料は、一般的に遮熱塗料よりも高価です。その理由は、断熱性能を持つための特別な成分や技術が必要とされるためです。

遮熱塗料の平均的な耐用年数は約8~12年ですが、使用する材料やメーカーの技術によってこの期間は変動することがあります。外壁や屋根の熱を遮断するための方法として、遮熱材を使用する、または遮熱シートを取り付ける方法も考えられます。しかし、これらの方法は施工の手間が増やすことが多く、費用も上がる可能性があります。その点、遮熱塗料を採用することで、手間を省きつつ、コストも抑えることが可能です。

遮熱塗料のメリット・デメリット

遮熱塗料のメリット

室内の温度の上昇を防ぐ

遮熱塗料は特殊な成分を含むことで、太陽光の特に近赤外線部分を反射する能力を持っています。このため、夏場の直射日光が強い時期でも、建物の表面の温度が高くなるのを抑制することができます。結果として、室内の温度上昇を効果的に抑えることができます。

省エネに繋がる

一般家庭が夏に消費する電力のうち、日中の58%はクーラーの電力と言われ、クーラーの使用は夏場の電力消費の大きな要因となっています。遮熱塗料を使用することで、室内温度の上昇を抑制し、クーラーの使用時間や設定温度を下げることが可能となります。これにより、電力消費の削減やCO2排出量の削減が期待できます。

外壁や屋根の熱損傷防止

紫外線や高温は建築材料の劣化を加速させます。遮熱塗料は、この劣化の原因となる熱や紫外線を効果的に反射し、建物の材料が受けるストレスを軽減します。これにより、外壁や屋根の耐久性が向上します。

助成金を使用できることもある

省エネ効果が高いため、多くの自治体が遮熱塗料の導入を奨励しています。その結果、遮熱塗料を用いる工事に対して、助成金が提供されることがあります。ただし、助成金の有無や条件は自治体ごとに異なるため、詳細はそれぞれの自治体のホームページや窓口で確認することが必要です。

遮熱塗料のデメリット

シリコン塗料よりも価格が高い

遮熱性能を持たせるための特別な成分や技術が必要なため、遮熱塗料の価格はシリコン塗料と比較して高くなることが多いです。しかし、最近の技術進歩により、価格の差は徐々に縮小してきています。

耐久性能は高くない

遮熱塗料は、特に熱や紫外線の影響を受けやすいことがあり、一般的な塗料に比べて耐久年数が短いことがあります。

劣化すると遮熱性能が落ちる

遮熱塗料も他の建築材料と同様に経年劣化することがあります。遮熱塗料の耐久年数は8~12年程度なので、5年を過ぎた頃から段々と遮熱性能が落ちてきます。この劣化に伴い、塗料の遮熱性能が低下してしまうことがある為、定期的なメンテナンスや再塗装が必要です。

断熱効果はない

遮熱塗料は、太陽光を反射することで室内の温度上昇を抑制する効果はありますが、室内と室外の熱の移動を抑える断熱効果はありません。

このような場合は遮熱塗料がオススメ

遮熱塗料の効果をより強く実感できる、適した住宅の特徴とは何でしょうか?以下では、遮熱塗料が特に効果的とされる住宅のケースについて詳しく解説します。

金属製の屋根がある住宅

金属材料は熱伝導率が良いため、日光の熱を直接吸収しやすくなります。このため、日光が直接照射される金属製の屋根は、屋内の温度を急速に上昇させる要因となります。遮熱塗料を塗布することで、日光を反射し、熱の伝わりを抑えることができ、屋内の温度上昇を軽減できます。

吹き抜け天井のある住宅 

吹き抜け天井のある住宅は、屋根の温度が直接室内の温度に影響を及ぼす構造となっています。特に、高い天井や大きな空間は、冷房の効果を感じにくくなるため、遮熱塗料を利用することで、屋根からの熱の侵入を抑え、快適な室内環境を保ちやすくなります。

2階にリビングがある住宅

2階部分は1階に比べて日射や熱を受けやすい傾向にあります。特にリビングなど、家族が長時間過ごす場所が暑くなると、生活の質が低下します。遮熱塗料を使用することで、2階の温度を下げ、快適に過ごせる空間を実現できます。

3階建ての住宅 

 3階建ての家は、高さがあるため、上層部が強い日射を受けることになります。また、軒先が短いと外壁が日光に直接さらされることが多くなり、これが室内温度の上昇の原因となります。遮熱塗料を屋根だけでなく、外壁にも適用することで、日光の熱を反射し、室内の温度を抑える効果を得られます。

遮熱塗料の効果を最大限に活かすには、建物状態や気候条件を考慮して選ぶようにしましょう。


遮熱塗料は、太陽光を反射し、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑制することで、省エネ効果やCO2削減に寄与する塗料として注目されています。その環境に優しい特性から、一部の自治体では遮熱塗料を用いた塗装工事への助成金を提供している場合もあります。

遮熱塗料は、建物内の気温上昇を抑制する効果があるため、紫外線や太陽熱から建物を守り、特に気温が高い地域では大きな効果を発揮します。遮熱塗料を使用する際には、その効果を最大限に活用するため、地域の気候条件や建物の特性を考慮して選ぶことが重要です。

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